- かんぜん
- I
かんぜん【勧善】よいおこないをすすめること。IIかんぜん【完全】(1)必要な条件がすべて満たされていること。 欠点や不足が全くない・こと(さま)。⇔ 不完全「~をめざす」「~な形で保存する」「~に失敗した」(2)欠点などがないようにすること。
「その人と為(ナリ)を~するに於て/西国立志編(正直)」
﹛派生﹜~さ(名)IIIかんぜん【完善】欠点がなく, よくできている・こと(さま)。IV「~の憲法を造り出(イ)だし/花間鶯(鉄腸)」
かんぜん【寛然】悠然としたさま。V「敬ひ奉れば, ~たる御気色にて/浄瑠璃・近江源氏」
かんぜん【悍然】あらあらしくたけだけしいさま。VI「敢て~として来襲ふ/三酔人経綸問答(兆民)」
かんぜん【敢然】思い切って物事を行うさま。VII「~と立ち向かう」
かんぜん【歓然】よろこぶさま。VIII「二郎は~として笑ひ/おとづれ(独歩)」
かんぜん【渙然】さっと解けるさま。~氷釈(ヒヨウシヤク)する〔杜預「春秋左氏伝序」〕氷が解けるように疑問や迷いが解けてなくなる。IXかんぜん【煥然】光り輝くさま。X「才名は~として/花柳春話(純一郎)」
かんぜん【莞然】にっこりと笑うさま。XI「フロレンス忽ち~として曰く/花柳春話(純一郎)」
かんぜん【間然】〔「間」はすきま〕非難や批判されるような欠点のあること。「説きし所に一言の~するものなき/月世界旅行(勤)」
~する所がな・い非難すべき欠点がない。「敵を制するに間然する所無き, 難攻不落の堅城/肉弾(忠温)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.